カイロプラクティックは、予防(よぼう)医学(いがく)としてアメリカで生まれ(うまれ)たもので、ライフスタイルを見直す(みなおす)ことによって、病気(びょうき)になりにくい体(からだ)づくりを基本(きほん)としています。薬(くすり)や手術(しゅじゅつ)を行なわ(おこなわ)ずに、本来(ほんらい)人間(にんげん)がもっている自然(しぜん)治癒力(ちゆりょく)を発揮(はっき)させ、正常(せいじょう)な状態(じょうたい)に戻る(もどる)ようにします。そして、各器官(かくきかん)に脳(のう)からの神経(しんけい)伝達(でんたつ)を送り(おくり)、体(からだ)の全体的(ぜんたいてき)な機能(きのう)を回復(かいふく)させるのです。また、骨盤(こつばん)を矯正(きょうせい)して、その歪み(ひずみ)の原因(げんいん)となった生活(せいかつ)も正し(ただし)、また再び(ふたたび)同じ(おなじ)問題(もんだい)が起こら(おこら)ないように根本(こんぽん)から治療(ちりょう)します。カイロプラクティックの目的(もくてき)とは、病気(びょうき)のような体(からだ)の異変(いへん)に早い(はやい)段階(だんかい)で気づく(きづく)ことができるようになり、健康(けんこう)管理(かんり)を自分自身(じぶんじしん)で行え(おこなえ)るようにすることです。カイロプラクティックで特徴的(とくちょうてき)なのは、手(て)を使っ(つかっ)て治療(ちりょう)をすることです。道具(どうぐ)は、補助的(ほじょてき)な用途(ようと)にしか使い(つかい)ません。このような手(て)だけで行なう(おこなう)治療法(ちりょうほう)のことを「手技(しゅぎ)療法(りょうほう)」と呼ん(よん)でいます。日本(にっぽん)にある手技(しゅぎ)療法(りょうほう)で、まず思い浮かぶ(おもいうかぶ)のは「整体(せいたい)」ですね。しかし、整体(せいたい)とカイロプラクティックは、全く(まったく)違う(ちがう)治療法(ちりょうほう)です。整骨(せいこつ)は、骨折(こっせつ)した骨(ほね)を繋ぐ(つなぐ)ことで、元(もと)の状態(じょうたい)に機能(きのう)させるものです。整体(せいたい)は、背骨(せぼね)や骨盤(こつばん)など、歪ん(ゆがん)だ部分(ぶぶん)全て(すべて)に刺激(しげき)を与え(あたえ)て、改善(かいぜん)するものです。この場合(ばあい)、ヘルニアなどがあると、事故(じこ)が起こり(おこり)やすくなるので注意(ちゅうい)が必要(ひつよう)となります。西洋(せいよう)医学(いがく)においては、多く(おおく)の薬(くすり)が使わ(つかわ)れます。もちろん、薬(くすり)を使用(しよう)すればすぐに効果(こうか)が現れ(あらわれ)、その症状(しょうじょう)は確かに(たしかに)治り(なおり)ます。ところが、それと同時に(どうじに)、副作用(ふくさよう)を伴う(ともなう)ことがありますし、自然(しぜん)治癒力(ちゆりょく)が低下(ていか)してしまうことにもなります。その点(そのてん)、カイロプラクティックでは、薬(くすり)を使用(しよう)せずに、身体(しんたい)に手(て)だけで働きかけ(はたらきかけ)ます。もちろん、それは薬(くすり)のように急激(きゅうげき)に効く(きく)ものではないですが、副作用(ふくさよう)はありません。その上(そのうえ)、自然(しぜん)治癒力(ちゆりょく)を高める(たかめる)ことができるという、素晴らしい(すばらしい)効果(こうか)が得(え)られます。このように、カイロプラクティックとは、私たち(わたしたち)の身体(しんたい)にとって、とても優しい(やさしい)治療法(ちりょうほう)なのです。
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